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八戸でみたゆめプロジェクト公式ストアでの期間限定で「トリオですえー」無料でダウンロードは期間終了いたしました。
ご好評頂きましてありがとうございます。
Trioですえ〜
作曲家の西上和子さんは昨年「八戸でみたゆめ」のCD制作や各地でのコンサートツアーでもお世話になりましたが、その前からずっと作品の多くを自然の中に身を置いて、繊細に音楽で聴き手に語りかける類稀な才能のある方です。
20年来のお付き合いを頂いて演奏など時々参加させていただいていますが、今回この新型コロナ禍で東京都の「アートにエールを!」の企画に、動画作品の制作をご一緒させていただきました。
動画タイトルは「Trio de エール!」
楽曲名は「Trio de Souhait」
編成はサクソフォンとファゴットとピアノです。
ファゴットは東京フィルハーモニーの森純一さん、ピアノはもちろん西上さん自身の演奏です。
録音音響はエレクトーン奏者の樺山潤一郎さん。樺山さんには昨年の「八戸でみたゆめ」の「日本民謡による狂詩曲」の録音現場でお世話になり、その時の録音技術があまりに素晴らしかったので今回無理を言ってお願いしました。
美しい森に囲まれた素敵な空間をお貸し頂いて、木の響きや鳥の声に囲まれての収録は、本当に夢のような素晴らしい経験でした。
トリオは融合というより調和。混ざって違うものに変わるのではなく会話のように音楽が流れる心地良さがあります。特に森さんのファゴットは名前のとおりこの森の魂が乗り移り語りかけるようで思わずその響きに引き込まれます。
そして、西上さんの音楽がこの自然の中で流れるとさらに周りと溶け込み、樹々の緑や鳥たちの鳴き声も見事に調和しアンサンブルに参加する事となりました。
サクソフォンという楽器は産業革命後の金属加工のテクノロジーの成果で生まれた楽器です。その為何千年もの長い歴史をかけて進化して来たオーケストラの楽器に比べると、歴史が浅い分ある種の引け目を感じる様な思いがありました。が、ピアノやファゴットも19世紀以降金属を加工出来るようになり、現在の楽器に生まれ変わったことを知って急に親近感がわきます。
ピアノの蓋を開けて覗いてみると立派な鋳鉄の塊りに鋼鉄のピアノ線が張られ、ファゴットのボーカルやキイ一つ一つの金属加工技術は繊細で芸術的です。
そして、生命力に溢れる自然に囲まれた中、3人でこの音楽に包まれると、私たちの楽器がこうして自然と向き合う為に発明されてここにあり、同じように多くの方の努力が科学や技術の発展をもたらし、医療も含めてそれらが人々の命を守り、またたくさんの幸せを育まれている事に感謝の気持ちがわいてきます。
雪の結晶や、虹の七色、鮮やかな夕焼けの美しさも、その感動は人間だけがそう感じるのかどうかも判らないですが、とにかく自然の中には、偶然にしては良く出来すぎているくらい素敵なものがあるということに敬虔な気持ちになります。神様はやっぱりいるのかなぁと思ったりもします。
ところが、神様は新型コロナの様な試練を時々我々に与えたりもします。
それに立ち向かうのも芸術かもしれません。
コロナが無ければ作者の音に込められた願いや祈りといったものがまた違ったものであったかもしれません。
あと1,000年の未来にはまた新しい技術が生まれ芸術作品に活かされているのでしょうか?楽器も音楽も新しくなっているかもしれませんが、人が自然と向き合う事は変わっていない様な気がします。
その時にも西上和子さんの「Trio de Souhait」が聴ける世の中になっていると素敵だなと思います。
日本語では「Souhait」は「願い」
読み方は「トリオですえ~」
京都なまりだそうです。
よろしくお願いします。